ヒッチハイクの文化や方法、旅行記を綴っています。カナダ北部での生活や文化も紹介。

05月05日其の1−始まり、Jake`s Cornerへ

時刻は昼前。
僕の帰りの旅が始まった。


行きは簡単にここまで来れたので帰りも楽勝だと考えていた。


まずは街から僕をアラスカ・ハイウェイまでカップルが乗せてくれた。
Whitehorse郊外のヒッチハイクポイントで降ろしてもらった。


アラスカ・ハイウェイに出て最初に思ったことは交通量の少なさだ。
ブリティッシュ・コロンビア州の主要都市間と比べ圧倒的に通る車の数が少ない。
車は本当に数える程度しか走っていないんだ。


既に1時間以上が経過しても誰も乗せてくれない。
場所が悪いのかと思い、僕は少し前から歩き始めていた。


少し経つと、雨が降ってきた。
今回の旅行で初の雨だ
雨具を持っていない僕には少し辛い状況だった。
それに少しづつこの帰りの旅の大変さを実感してきた。



ヒッチハイクを開始してから3時間経った。
まだ誰も止まってくれない。
本当に気が狂いそうになった。


まさか交通量が少ないと言えど、ここまで待つなんて考えても見なかった。
行きは一台でこのアラスカ・ハイウェイを通り越してきた幸運さが今になって分かった。


4時間近く経った時は本当に絶望しそうだった。
すごく、辛い。こんなに待つのはすごく辛かった。
一人でハイウェイを歩きながら車を待っていると、一台の車が来てついに止まってくれた!


【4時間眺めた景色】


喜んで走っていくと、なんと先日乗せてくれた男性だった。


「おー、どうした。またヒッチか?」
「はい、バンクーバーに帰る途中です。」
「そうか。上手く行っているか?」
「いいえ、もう4時間も待っていました。乗せてくれて本当にありがとう。」
「4時間か。ここら辺じゃ珍しくないぜ。まあ、俺はAtlinに戻る途中なんだ、分かれ道まで乗っていきな。」


その後、わずか40分後、アラスカ・ハイウェイのジャンクションで彼は僕を降ろした。
「気を付けろよ。今は熊が出るぜ。無理しないでバスでも乗っていきな。じゃあな。」


そう彼はいい残していった。
その彼の言葉が忘れられなかった。


僕が今までいたところと別世界に来ているということを実感した瞬間だった。
僕はアラスカ・ハイウェイの小さなガソリンスタンドと道路の分岐点しかない道、Jake`s Cornerにいた。
05月05日其の2−森の中で夜を越す