ヒッチハイクの文化や方法、旅行記を綴っています。カナダ北部での生活や文化も紹介。

05月06日其の2−強盗に合う?

トラックは小さくて前に2人が何とか座れるぐらいのものだった。
ネイティブ・アメリカン系の男性2人が前に座っていたので、僕は後ろの荷台に乗ってユコンの空気と素晴らしい景色を楽しんでいた。


男性の一人が座席後ろの小さな窓を開けて僕に話しかけた。


「それで、どこに行くんだ?」
「バンクーバーです。」
「そうか随分遠いな。」
「ほれ、“Pot”(マリファナ)吸うか?」
「いいえ、僕は大丈夫。ありがとう。」


カナダではヒッチハイクをしているとこういう風にマリファナを勧められる事がある
日本人旅行者も吸っている人を僕は何人か見たことがある。


基本的に警察や政府も個人のマリファナ使用を黙認している国だ。
マリファナを育ててそれを人に売っては捕まってしまうが、自分で吸うだけなら問題はない


なので、こういう風に軽く勧められたり、マリファナパーティーなんかもよくやっている。

僕は誘いを断り、また一人で空を眺めていた。


本当に気持ちの良い春の午後だった。
僕は少しウトウトしていた。





すると、車が急に止まったではないか!
前の男2人が同時に車を降りてくる。


直感的に、
『まずい、強盗される!』
と思い荷台にあったナイフを隠し持った。


男達は荷台にゆっくり歩みよってくる。
心臓が高鳴ってくる。


一人の男が僕の前を通り過ぎて森に入っていった。
『どういうことだ?』


もう一人の男が歩み寄ってきて僕に言った、
「ちょっと悪いな、夕飯を探してくるぜ。」
「え?」
「罠を張ってるんだ。トッラプさ。掛かった動物を頂くのさ。」


どうやら“僕”ではなく“動物”を取りに止まったらしい。
これは本当に助かった。


怖い思いをした。


10分後二人は戻ってきた。
「待たせたな、“Golden Squirrel”(カナダ北部の大きなリス)だ。」
大きなリス2匹を持っていた。
「それを食べるんですか?」
「ああ、スープにするとなかなかいけるぜ。」


新しいトラップを作りに森にまた戻り、その後また僕たちは走り始めた。


ここら辺は結構女性のヒッチハイカーが行方不明になっているらしい。
僕は一度どこかで、行方不明の女性の張り紙を見た。
彼女は中々容姿が良い感じの女性で若かったと思う。
さすがにこんな何もないところで車を止められて襲われては防ぎようがない。


ヒッチハイクの怖さを少し体感した


何はともあれ、走り始めてから3時間後の町に止まり、礼を言い降ろしてもらった。
彼らは最後に“500 bucks,please.”、500ドル下さいなんて冗談で言っていたが(笑)
05月06日其の3−Teslin、氷の湖の湖畔にて