ヒッチハイクの文化や方法、旅行記を綴っています。カナダ北部での生活や文化も紹介。

05月07日其の1−苦難の帰り道、暑い昼

朝は6時ごろに起きるはずだったが、疲労のせいで目覚めたのは7時前だった。
昨日のキッチン兼台所に行くとあの女性が既に僕の朝食を用意していてくれた。


「おはよう。よく寝れた?」
「ありがとうございます。とても良く寝れました。おかげで遅くなってしまいすみません。」
「大丈夫よ、朝ごはんにしましょう。」


彼女はそう言うと僕にパンケーキとベーコンを焼いたものをくれた。


朝食を食べているのは僕一人だ。
他の人はもう食べてしまったのかもしれない。


彼女は僕が食事しているときに、一度外を出て僕にビニール袋を持ってきた。


「これ持って行って、食べ物が結構入っているから。」
「そんな、良いんですか?」
「この先は良いお店なんかないし、そもそもユコンはお店なんてほとんどないは、都市部以外。」
「本当にありがとうございます。」
「良いのよ、バンクーバーまで気を付けてね。」


僕は朝食を食べ終えた後、彼女と2人で少し先のトイレしかない車の停止所に連れて行ってくれた。
僕と彼女はそこで別れた。


『どうもありがとう』



しかし、ヒッチハイクを始めてもう2日になる。前回はもう2600`を進んでいた。
でも、今回は?

考えるだけでも本当に気が遠くなった。


色々な考えが浮かんでくる。
『これは僕にとって修行なのか?』
『お金が無いわけではない。グレイハウンドバスに乗ればいいじゃないか。安全に50時間でバンクーバーに戻れる。』


朝は8時前には着いたその場所も今は11時過ぎだ
交通量は本当に考えられない。
15分に一台しか通らない


しかし、なぜ僕はこんなに頑張るんだろうか?
そう考えていたとき、大きな音が聞こえた。


グレイハウンドバスがWhitehorseから走ってきた。
11時45分頃、Whitehorseからバンクーバーに向かうバスは僕の前を通り過ぎていった。


あのバスの後姿を忘れられない。
それは僕の心が晴れた瞬間でもあった。


理由なんかない。
ただ自分がどこまでやれるか、自分のどこまでが限界だか知ってみたい、そういう旅に既に成りつつあった。



日中は急に気温が高くなっていた。
太陽の下で朝8時から僕はずっと立っている。
もう時刻は12時過ぎだ。


汗が流れる。
彼女が僕にくれた袋の中に1.5リットルの水が入っていた。
それがなければ危なかったかもしれない。


僕はまた彼女に感謝した。



午後1時前ヒッチハイクしていたら大型トラックがなんと止まってくれたではないか!
僕は走ってそのトラックに向かった。


「ありがとうございます!乗せてくれますか?」
「何いってるんだ、点検で止めただけだ。」
「そうですか、朝の8時から立っているもんですみません。」


ダメだったか、と思いまた道路に立った。
そうするとさっきの運転手が点検を終えて僕のほうに来たではないか。


「なんだ、カナダ人は誰も乗せてくれないのか?」
「それは分かりませんけど、足止めを食らっているのは事実ですね(笑)」
「どこまで行く。」
「バンクーバーです。」
「乗ってけよ。」
「いいんですか?」
「ああ、構わないさ。最初から乗せても良かったが、少し驚いてな。トラックの上から見えなかったぜ、ヒッチハイカーがさ。Fort Nelsonまででいーか?」
「はい、喜んで!」


アメリカ人ドライバーでアメリカからアラスカに行く途中らしい。
見た目も話し方もカウボーイそのものだった


初めて大型のトラックの中を見てすごく興奮した。

トラックの中から

【トラックの中から】

05月07日其の2−女の子をまとめて3人!?