ヒッチハイクの文化や方法、旅行記を綴っています。カナダ北部での生活や文化も紹介。

04月30日其の1−最高の出会い、ヒッチハイカー

2時間後の朝、5時前に目を覚ました。
寒さに体が震えて目を覚ましたんですが、本当に寒くて凍えそうだった。


ヒッチハイカーはよく寝袋やテントを持っていると聞くけど、僕が持っていたのはカナダに来てから2ヶ月目に出会って、3ヶ月間ルームメートだった友人、Brynに貰ったセーターだけ。


それでもセーターはすごく暖かくて助かったけれど。


また幹線沿いを歩いていくと、もう日の出の時間で太陽の光が山の輪郭をおぼろげに映し出している頃だった。


車はその時間はほとんど通っていなかったので、ヒッチハイクは無理かと思ったが、わずかばかりの車は通っていた。
そんな早朝に一台の車が止まってくれた。


バンクーバーから走っている帰省中の大学生の車で、快く乗せてくれ、僕の昨日の事を話すとなんと彼の荷物である枕と布団を持ってきてくれ、少し睡眠をとるように勧めてくれた。


彼の枕をクッションにして窓の外を見ていると、いつの間にか眠ってしまった。


時刻は8時半になり、彼が起こしてくれた。


「大丈夫かい?」
「はい、大丈夫です。枕と布団どうもありがとう」
「気にするなよ。今からガソリンスタンドの売店に行くんだけど来るかい?」
「行きます。」


そんな感じに彼と一緒にカナダの田舎町のガソリンスタンドの売店に入った。
売店に入ると予想以上に大きく、食料雑貨の揃えも充実しているので、周辺で一つだけの売店なのか、と考えていた。


「日本人かい?ヒッチハイクしているなんて珍しいな。」
「はい、ユコンまで行こうと思っています。」
「そうか。僕も昔は良くバンクーバーまで行き来するのによくヒッチハイクしたんだ。」
「そうなんだ」
「ああ。だからヒッチハイカーを見たらよく乗せているよ。よっぽど危なさそうなヤツ以外はね。」
「そうだったんですか。」
「それより寝袋はあるかい?」
「いいえ。」
「テントは?」
「ありません」
「そうか、随分すごいことをしているんだな(笑)この季節はまだ防寒具が必要だぜ。マッチかライターはあるかい?」
「持っていません。」
「何も持っていないんだな(笑)ここでライターを買っておきなよ。後で必ず必要になるよ。」


26歳の好青年といった感じの人だ。
昔はよくヒッチハイクをしていたなんてすごく親近感を感じた。


僕たちは車に戻り、ドライブを始めた。


「何にライターを使うんですか?」
「火を起こすんだよ。」
「火を?」
「ああ、僕も昔はヒッチハイクをよくやっててさ。バンクーバーまで遠いから夜になってしまうことなんて良くあったさ。そういう時に、テントや寝袋を持っていない、これはすごくまずい状況になる。だから必ず持っておいたほうが良いものが2つあるんだ。その一つがライターさ。」
「そうだったんですか。でも、どうやって使うの?」


「簡単さ。夜遅くなって何もない町に着いた時はしょうがないから森に入るんだ。この季節は乾燥している木の枝がたくさん転がっているんだ。それに火をつけるのさ。キャンピングファイアーみたいなものさ。」
「でも、そんなことして大丈夫なんですか?警察とか、他の車の運転手とか。
「問題になったことは一度もないさ。夜が寒いのは昨日良く分かったろ?また同じ状況になったら火を起こすことを勧めるよ。」


こんな好青年がヒッチハイクをしていたなんて僕にはビックリした。
やはりカナダのヒッチハイクの文化に驚いた瞬間でもあった。


日本だと猿岩石がやっていたようなヒッチハイク旅行を連想されどうしても貧乏旅行に思われがちだが。


「それで、何も持っていない時の必需品のもう一つは何ですか?」