ヒッチハイクの文化や方法、旅行記を綴っています。カナダ北部での生活や文化も紹介。

04月30日其の5−力強いカナダの自然とベトナム人男性

急スピードでバックしてきたスポーツカーは高そうなホンダの2シートだった。
中からアジア系の男性が出てき僕に言った。


「アラスカ行くだけど乗る?」
酷い訛りで少し驚いたが気の良さそうな人だった。


僕は喜んで乗せてもらい、バックパックを後部座席に入れた。


彼はベトナム出身で今はアメリカ国籍を持っているらしい。
ロサンゼルスのベトナム料理の厨房で成功したという話をしていて、今は3号店をアラスカに開くのに車で移り住みに行くところだそうだ。


アラスカに行くということは目的地のWhitehorseを通るので、どうやら僕の行きのヒッチハイクは彼の車が最後になりそうだ


僕たちは町を過ぎ去り、心の中であの女の子に感謝をした。


走り始めて10分くらいすると彼は車のガソリンがもうすぐなくなると言った。


「え?大丈夫ですか?」
「大丈夫。次のガソリンスタンドあと12`くらい。」


それに安心し、僕はこの広大なカナダ北部の景色に見とれていた。
6時ごろはまだ日が落ちる前で空気はすごく澄んでいた。


本当にカナダの自然は迫力が違う
この雄大さと力強い空が目の前にある様はまさに新大陸といった感じだ。
初めて見るその景色に圧倒された。


その自然の前には大きなリス、空高く舞う鷹や野鳥、冬眠から目覚めたばかりの熊、そしてなんと野生の馬までもがこの広大な土地を走り回っている。


野生の馬に出会えるカナダの自然に酔いしれた。
素晴らしい旅だ、と僕は心から思った。



そんな楽しい思いも束の間、ガソリンスタンドのある町に僕たちは入っていった。