ヒッチハイクの文化や方法、旅行記を綴っています。カナダ北部での生活や文化も紹介。

04月30日其の7−ドラマの連続

もうガソリンが底をついた。
彼を見ると。


「だいじょぶ。日本車すごいよ。まだまだ走れる。」
と落ち着いたことを言っているが、顔を見ているとかなり緊張しているようだ


それにしても彼の運転はすごい。
乗り始めてからずっと時速160?くらいで走っている。


さすがにガス欠になった今は時速120?に抑えているが、もっとゆっくり走ってもいいんじゃないかと思った。


道路はだんだん舗装がきちんとされていない道路に変わり、走ると大きな土ぼこりを上げている。
対向車線に大型トラックが走ってくると、ものすごい土ぼこりの山に運転が困難になるほどだ


ガス欠をメーターが指してから10分が経った。
まだ無事に走ってくれているようだが本当に僕も緊張していた。
胸の高鳴りを抑えるように、僕は心の中で唱えていた。


『大丈夫。走れる。かならずたどり着く。』


20分が経っても、車はまだ走っている。
もしかしたら本当にいけるんではないか?
僕はそう思ってきた。


45分が経っても、まだ走る。
もう50キロは来たんではないかと思った。


時刻は7時前、カナダの空は少しづつ赤みを帯びていった。



7時を過ぎる。
そうすると看板が見えてきた。


「次の町まであと5?って書いてあったよ!行けるんじゃないか!」
「だいじょぶ。行ける。」



これは本当にいけるぞ!
絶対にいける!


そう僕は強く信じた。


そして10分が過ぎるとなんと町が見えてきたじゃないか!


無事にその町のガソリンスタンド兼のキレイなホテルの前に車を止める。


「やったぞー、あのクソ女!やったぞー!」
悪態をつきながら彼はものすごく興奮している様子だ。


僕も今までの不安がここまで辿り着いた安心感と興奮に変わり、彼との強い握手を交わした。


気分は最高だった!
そのホテルのロビーに行き、フロントの女性と話すと問題なく給油できると言った。


本当に天にも昇るような気分だった。


彼は給油をするからここでメシを食べようと言い、中国製のカッブ麺を僕に手渡した。
僕はホテルの売店横の食堂に行き、お湯を貰った。
カップめんが出来るのを待つ途中、フロントの女性に自慢げにこのガソリンの話をした。


彼女は驚すごく驚いていた。本当に?と言ったような顔をしていた。
それよりも僕はガソリンがなくなったとメーターが告げてから45分以上も時速120?で走るホンダのスポーツカーの威力に感銘した。


日本車の力は底知れない、と言った感じだ。
ガソリンも底なしだったし(笑)


彼が給油を終えて、食堂に来た。
彼もカップ麺の準備をしながら周りのカナダ人に得意げにこの事を話していた。


周りの人は何も理解していなかったけど、彼はすごい喜んでいた。


しかし、彼のラーメンの食べ方はもう酷い東アジア式で(笑)、江戸っ子並に麺を大きな音で啜っていたのでまわりの人に不快な思いをさせていたが...(汗;


何はともあれ、給油は無事に終わったので僕たちは先に進むことにした。
Whitehorseまでの旅はまだまだ続く。


それにしても何てドラマの連続なんだ。