ヒッチハイクの文化や方法、旅行記を綴っています。カナダ北部での生活や文化も紹介。

05月01日其の3−森の中で、新たな出会い

次の車が止まってくれるのに、30分は掛かった。
どうやらここまでくれば交通量がまったく違うというわけだ。


地元の男性が乗せてくれたが、まさにCountry Boyと言った感じの中年の男性だった。


「そんでなんでわざわざInuvikに行くんだ?」
「北極海に興味があるんです。」
「ああ、そうなのか?それにしてもInuvikはいいぞ!あそこには良い女が結構いるし、若い男だったらヤリたい放題だ。漁業が盛んだから何か仕事を持って暮らし始めたら、女が向こうから寝に来るぜ。俺も昔はフランスの女との地元の女と同時にウハウハだったんだぜ(笑)」


そんなことを言っていた(笑)
しかし、イヌイットのような北極圏に住む民族の女性は積極的にアプローチして来ると上村直己の冒険記で読んだことがある。


そこには、地元の民族は酒を一番愛し、次に楽しんでいたのはSEXだと書いてあった。
若い娘が一晩に少なくても2人は自分の家のドアを叩きに来た。との事だった。


ネイティブアメリカンの飲酒問題はこの地方では昔から問題になっているようだ。
人種差別だと思われるほど、ネイティブアメリカンだけ飲酒の指導をされてきたという過去があるらしい。


そう考えると、女性の話も本当かもしれない、とった感じだろうか。
少し下心も膨らんできた(笑)


昨日の夕方に比べると少し見劣りする風景が続く。
やっぱりSmithersを通る道はすごく景色が良かったんだと言うことに気付いた。
あの親切な男性に心から感謝だ。


車はアラスカ・ハイウェイを外れ、Inuvikへと北上する道路に移った。
僕は最初のガソリンスタンドで、この男性と別れまた道端でヒッチハイクを再会した。


それにしてもここまで来ると30分に一回くらいしか車が通らない
時刻は5時を過ぎた。


1時間たっても車はほとんど見えず、僕はまだ路上にいた。


ユコンもここまでくれば夜は寒いだろうが、火を起こせば大丈夫じゃないか、と思った。
道ばたの森に入り枯れ木を探してみるとたくさんあってすぐに小さな山ぐらいの枯れ木が集まり、火を起こすための石を円状に置いた。


ライターを買ってからずっとしてみたいと思っていた。
時刻は6時前になり、もう車もほとんど通らない。


空を見上げながら、今から寝て夜に起きて火をたいて一晩過ごせばオーロラも見れるかもしれないと思った。


しかし、車の音が遠くから聞こえてきたので、最後に一回ヒッチハイクしてみようと思った。


手を上げて車を待つ。


車は僕を構わずに通り過ぎて行った。
もういいや、と思い森に戻ろうとしたところまた車が走ってきたので、最後にもう一度親指を立てた。


そうすると、止まったではないか!
車はバックしてくる。


中にはネイティブ・アメリカンらしき恒例のカップルがいた。


「Inuvikに行くんですが、乗せて行ってくれませんか?」
「こっから3時間先の小さな町までで良ければ乗ったら?」と女性のほうが答えた。


もう一人の70歳近い男性が車を降り、僕のために後部座席にスペースを作ってくれた。


「どうもありがとうございあす。」
「あなたは日本人ですか?(日本語で)」
「え...?」